Calendar
<< June 2017 >>
SunMonTueWedThuFriSat
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930
Search this site.
Tags
Archives
Recent Comment
Others
Admin

コンサルト制度

米国の内科診療の特徴はどの科も
コンサルト制度があることだと思います。
日本でもコンサルトはしますが
どちらかというと、通常の診療を行いつつ
他の科の症例もみるといった感じではないかと思います。

こちらは、コンサルトサービスが独立していて
通常どこの大学でも1カ月単位の持ち回り性で
コンサルトを受けた患者の回診とカルテ書きを毎日します。
これは腎臓内科フェローシップの主要なローテーションでもあり
多くのことを学べるよい機会です。
またcontinuity of careといったことでもよいことだと思います。

私が現在働いているサウスキャロライナの病院では
施設内に大きな病院が3つあるため、指導医とフェローそれぞれが一人づつ
各病院のコンサルトを受け持ちます。
最も忙しいuniversity hospitalでは大体コンサルトの患者リストは
20ー30人ほどで、毎日新たなコンサルトが4-6件ほどあります
のでけっこういそがしいです 。

担当疾患は急性腎不全から慢性腎不全
透析、持続透析まですべてみます。
施設によっては慢性維持透析の患者を別に見るチームを作るところもあります。

フェローは指導医と朝回診する前に、自分でpreroundを済ませます。
患者のデータと診察を済ませ、カルテまで書き終えます。
ですので、患者が多いと朝早くから病院にきます。
その後、9:30か10:00位から、指導医とこれら患者の回診をし
recommendationなどをattendingノートとしてフェローのノートに付け加え、
治療方針を担当の医師と話をして行きます。
これは毎日行われ、週末も当直の指導医とフェローですべての患者を見ますので
かなり忙しいことが予想できるかと思います。(ノート書きは明らかにbillingのためです:指導医のお給料)

on offのはっきりした米国流の医療のよさもあるのですが
週末にonとなった時のwork loadは想像以上で
事故も起こりやすいですし、やや問題ではあるのも事実です。

コンサルト制度のよさは、主治医であるがために
やらなければならない雑用が少なく
病態と治療に専念できることです。
これだけの患者を担当すると病態の幅も広くカバーできますし
またラウンドの際は指導医が通常いろいろ教えてくれますので
教育的でもあります。

腎臓内科は内科でもsubspecialityに分類され、フェローは大体
それまでに内科のresidencyを終了していますので
primaryケアで学ぶことは一通り済ましています。ですから
専門研修では専門一本という考えは私はそれでいいかなと思います。

腎臓内科は透析、特にicuなどで行う持続透析を行いますが
これは経験したことのある人ならわかるでしょうがマンパワーが必要です。

次回は米国におけるナースやcomedicalの守備範囲の広さの話をしたいと思います。

T.S
permalink * comments(0) * trackbacks(0) * Edit

なぜ腎臓内科は人気がないか


米国の医学部はMedical schoolといって、4年制の大学を出たのちに
医学部入学試験を受けて、4年の医学コースに入ることになりますので
日本の医学部と比較して2年多く卒業までにかかることになります。
中には、いったん仕事を何年かしてから医学部に入る人もいるため
年齢も様々です。
また、学費は日本の私立医大並みにどこも大変に高額です。
よってほとんどは学費のローンを組んで、医師になり収入があるようになったら
徐々に返済していくといったことをしている人がほとんどです。
(親のすねをかじる人もいるのでしょうが、みな結局は自分で返済します)

よって、、、多くの医学部生と話をすると
とにかく、早く研修を終え、医師になって(Attendingとして)からもQOLがよく
かつ収入の良い仕事に就きたいと思っている人たちが大半です。

米国では驚くほど科によってQOLと収入の差があり
この傾向に拍車をかけているのも事実です。

Academicに働こうとすると、QOLはともかく、給与面ではやはり
どの科でもPrivate practiceに行く人たちと比較して
かなりの差がありますので、借金を抱え、長い研修生活から
早く脱出したいという思いを抱いている
学生にとっては、研修期間の長いacademic・researchコースに入ろうとする人たちは
少なくなってきているようです。

こちらでは人気の少ない、家庭医学、primary care、小児科、産婦人科など
のレジデンシープログラムではForeign Graduate(FMG)は比較的多くいますし、逆に、皮膚科、眼科、外科系ではまれです。

その比較的人気の落ちている内科のさらに腎臓内科のアカデミックコース
となると、実際どの施設でもAmerican Graduate (AMG)ではなくFMG
が多く占めているようです。
そういったこともあり国は、AMGでアカデミックに残る道を志す者に
いろいろな優遇でもないですが、道を作っているという印象を受けます。
ただし、問題はNIHのグラントは原則、米国市民かpermanent resident
のみを対象としたものがほとんですので、FMGでもVISAの心配のないものを対象としています。
ですから、このNIHのResearch/clinicalトラックは結果的に
少数派を対象とした制度であることが言えます。

NephrologyからAMGが少なくなっていることは昨年の米国腎臓学会でも
話題になっていました。
これは腎臓内科だけではなく、循環器と消化器を除く
すべての内科subspecialityで共通の問題のようです。
その理由は「給料の差」がかなり大きな要素であることは言えます。
アメリカは何でもお金で価値観を図るので仕方ないのでしょうが、なんとも残念な話です。
T.S
permalink * comments(0) * trackbacks(0) * Edit

日米の良さ悪さ

このネットは日米の腎臓内科における臨床教育、研究、腎移植における違いを中心に話題に上げ
多くの方々と情報交換ができれば良いなという思いでつくりました。
ブログのほか、講演会や勉強会などもできれば良いと思っております。

米国で臨床研修をしていると、やはり教育に関して
質の高さと環境が優れていると感じます。
アメリカはかつてないほどのrecession
で、苦しい状況にありますが
OBAMA大統領は最近NIHのグラントへの予算計上を決めました。
そんな中日本は逆に科学者育成への予算を削りました。

国が発展するには、若い人材の教育が重要です。
それを国をあげて行っていくかそうでないかは賛否両論でしょうが
すくなくとも、実際に米国で研修を受けてみると
そのシステムの良さは実感します。

私はBasic research / clinical track nephrology fellow
として働いていますが、給料は病院からではなく
NIHのトレーニンググラントよりでています。
それは将来Academicな腎臓内科医を育成するという目的からグラントがおります。
こういったトレーニングを受ける医師には様々な
研究発表の場が設けられ、scholarを作り、頑張っているひとには
助成金を出したり、Awardを与えたりと、Motivationを高めるような
環境があります。
また将来的にフェローを終え、良い研究をしたものには、別のgrantが用意され
研究・臨床医としてAcademicな大学病院で仕事を容易に開始するようなシステムも
できています。

ところが問題もあります。。。。続く
T.S



permalink * comments(0) * trackbacks(0) * Edit

初めに

ここは「日米腎臓内科ネット」の活動をお伝えするブログです。
サイトの更新情報の他、腎臓内科についての話題はもちろん、イベントや書籍のご案内、日本・アメリカそれぞれで活躍するメンバーのエッセイ等、様々な情報を発信していく予定です。

「日米腎臓内科ネット」
http://nichibei-nephrologist.net
permalink * comments(0) * trackbacks(0) * Edit
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18

このページの先頭へ