「日米腎臓内科ネット」活動ブログ

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MDIBL Origin of Renal Physiology

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MDIBL Origin of Renal Physiologyというコースに行ってきました。これは2008年から始まった試みで、毎年9月にアメリカMaine州Acadia National ParkにあるMount Desert Island Bio Labで行われる1週間のコースで主に腎臓内科フェローを腎臓生理学に慣れ親しませようというものですが、とても素晴らしかったのでご紹介いたします。
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大自然の中で著名な腎臓生理学者の指導のもと、国内外からのレジデントやフェローとともに、6つのネフロンのセグメント(glomerulus(GFR)、proximal tubule、thick ascending limb、distal tubule、water homeostasis、salt secretion)の中から3つの実験に携わり、基本的なネフロンの仕組みのoriginを学び、かつ新しい発見もしていくというものです。1日目は朝から夜中まで実験を行い、2日目の朝は各グループの実験結果を全体の前でプレゼンテーションをします。午後はみんなで国立公園内をサイクリング、ハイキング、カヤックなどをすることができ国立公園を満喫できます。このサイクルが3回続くので体力的にはきついですが、on/offがあってとても有意義でした。最終日にはMaine州の名物Lobster festがあり、おいしいロブスターをいただけます。
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MDIBLは、1898年に設立された古いLaboratoryで、今でも数々の科学者たちが実験を行うため夏にこのMaineの大自然を訪れます。腎臓生理の父ともいわれるHomer Smithもこのラボで多くの発見をしたのです。Dogfish Sharkのrectal glandにおけるsalt secretionをはじめ、われわれがよく知る腎臓のtransporterやchannelの多くは、魚から学んだことがよくわかります。

ところでこのコースで、インディアナ大学で私と同じ腎臓内科フェローをしている波戸岳先生とお会いしましたので、二人でこのコースから学んだことをこのブログに綴っていこうかなと思っています。今年は多くのグラントがこのコースに充てられたため、フェローは900ドル、レジデントは無料で受講することができました。海外からも参加者がいました。なおレジデント・フェロー以外のポスドクでも参加可能ですので興味ある方はぜひとも来年参加希望をしてみてはいかがでしょうか?ASNも出資していて、このプログラムディレクタであるBI DeaconessのMark Zeidel先生 (ハイキング好き)によるコースの説明も聞けます。

T.S
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