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日米比較:日本にいない医者:D.O. vs M.D.

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アメリカにいるとドクターの白衣や名札で、名前の最後に「M.D.」でなく「D.O.」という略称を見かける時がある。D.O.はDOCTOR OF OSTEOPATHIC MEDICINEの略で、無理やり訳すと「整骨療法医」ということになる。アメリカではM.D.と同じ「医師」である。ただ、彼らは一般の医学部ではなく整骨療法医学部の卒業である。この学部ではカリキュラム自体は骨学を中心に医学部とほぼ同様の教育をしている。卒業後はM.D.と同じ医師国家試験に合格すれば、M.D.と同じ「医師」として働くことができる。大半がその後の専門科のトレーニングを受けずに、一般家庭医になることが多いようである。
そもそもD.O.は僻地医療の補充要因として1874年に新設された医学校で、現在は全米で20校ほど存在する。医師数では全米の約5%程であるが、アメリカの軍医の約20%がD.O.である。公にはM.D.と同等の医師として扱われるが、差別されることもある。

長浜 正彦

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