日米比較:透析時の足つれ

  血液透析時、患者さんが「足つれ:leg cramp」を訴えることがある。透析時の足つれの原因は、局所の血管収縮による血流障害と考えられている。電解質異常(低K、低Ca、低Mg)が背景にあることもあるが、たいては過度の除水により引き起こされることが多い。従って、実際の現場では足のマッサージの他に、除水を減らす、生理食塩水を投与する、マニトールを投与する、あるいは高濃度(10%)食塩水を投与するなどで対応されるが、日本ではカルチコール(カルシウム製剤)を静注することもある。不思議なことに、背景に低Ca血症がなくてもカルシウム静注は著効することがある。

legcramp2-medium.jpg

  日本では日常的に行われている足つれに対するカルシウム静注であるが、アメリカでは全く行われていなく、透析関係者に話すと驚かれる。カルシウム静注には、実は心停止などの重篤な副作用もある。また、高P血症を伴っている場合にカルシウムを静注することで血管内にprecipitationを起こし、心筋梗塞などを起こす可能性すらある。そう考えると、理論上はあまり勧められた治療で無いような気がする。

長浜 正彦
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