入院コンサルタント生活 フェローシップ 2ヶ月目

フェローシップ2か月目は入院患者のコンサルトからスタートしました。日本と違って内科が主治医となり、腎臓内科はコンサルタントとして治療をサポートする立場になるので、忙しさは自分がフォローしている患者の数と、その日に入るコンサルトの件数で大きく変わります。フォロー患者が20人を超える日もあれば、12~13人程度で落ち着く日もあり、自分は「White Cloud」(日本でいうあまり当たりが来ない人)として知られているので、比較的仕事量が少ない方かもしれません。

この1か月は引き続きSanta Claraの市中病院でのローテーションでしたが、とても学びの多い期間でした。やはり「フェローシップこそがアメリカ研修の醍醐味」だと実感し、こちらに来たのは正解だったと改めて思いました。

入院患者の半数は維持透析中の方で、様々な合併症で入院されており、その透析管理から多くを学びました。もう半分はAKIや電解質異常で、本当に多彩な症例を経験しました。HRS-AKIや右心不全に伴う鬱血・腹腔内圧上昇によるAKI、腎後性腎不全、抗がん剤によるirAE-AIN、Lupus、ANCA、移植腎のAKIなど、次から次へと「回転寿司」のようにやってくるので、丁寧に勉強する時間が足りないと感じるのが実態です。それでも、流されてしまわないよう、日々アンテナを張り続け、クリニカルクエスチョンを意識するように心がけています。

CRRTが必要な症例も1か月で6~7件はあり、これまでほとんど処方経験がなかった分、しっかり経験値を積めた気がします。何よりありがたいのは、指導医が1件ごとに丁寧なフィードバックやティーチングをしてくれることです。毎週交代する指導医それぞれから異なる得意分野の知識を吸収し、スポンジのようにどんどん成長していく自分を実感できるのが、本当に楽しい1か月でした。



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