
これを実際人で試したものが1930年代に行われています。産婦人科医のChesleyは健常人や妊娠中毒症などに水分制限をかけ尿を濃縮させ尿素を調べた結果、尿量が0.35ml/min未満(505ml/day)になると、尿中の尿素は一定になることを示しました。すなわちこの値がGFRを変えずに腎臓が最大限尿を濃縮できる値(乏尿)であるとしています。その後、水分制限による尿中のクレアチニン、リン、窒素化合物、非窒素化合物などを見た結果、尿量は0.35-0.5ml/min(504-720ml/day)以下なるとこれらの尿中排泄が一定化するとしています。したがって実際は乏尿といっても実際の人で試すと幅があることが想定されます。
ちなみに上記論文と同じ年にMillerらが報告していますが、クレアチニン排泄が糸球体からの濾過だけではなく尿細管から分泌されることはすでにこの時にわかっていたのです。クレアチニンを静注するとイヌリンクリアランスは変わらないがクレアチニンクレアランスは上がることを示しています。すごいですね。
T.S