「日米腎臓内科ネット」活動ブログ

   日本・アメリカそれぞれの話題をお届けします日米腎臓内科ネット
<< April 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

SIADH

低Na血症でも管理が難しいのがSIADHです。
真のSIADHはコンスタントにADHが分泌されているので尿の浸透圧が高く一定していることが多いです。治療は自由水制限、最近はV2R antagonistもあります。ひどい場合3%NaClやループ利尿薬などを使用します。
1.gif
ここで例題をみてみましょう。

60歳女性、small cell lung Caの診断、意識障害で入院。体重60kg。以下のデータからSIADHと診断。
Plasma Na: 115meq/L,
Plasma osm: 240mosmol/kg
Urine osm: 680mosmol/kg
U-Na: 62meq/L
尿量:1L

問題:この方がeuvolemicであると仮定して、1Lの生理食塩水(Na154 meq/L: 308 mosm/kg)を投与すると血漿Naはいくつになるでしょうか?

このthought processは大事ですので、ぜひ多くの方のコメントお待ちしています。

T.S
固定リンク | この記事を編集する | comments(0) | trackbacks(0)
< Crossmatch testing (I) | SIADH (続) >
ARCHIVES
OTHERS