「日米腎臓内科ネット」活動ブログ

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Grant

“The bane of academic existence is grant writing” と、とある本の冒頭が始まりますが、全くその通りで、 大学で研究を続けるには、常にグラントを確保し続けなければいけません。このグラントというシステムが競争力とイノベーションを生み出す原動力なのかもしれませんが、グラントを確保する過程というのは、自分のみでなく、そのラボに雇用されている人にも直接影響を与えるため、論文を書くよりも何よりも大きなストレスになります。
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アメリカの財政は相変わらず厳しく、近年のNIH RO1グラントの成功率は10%以下に落ち込んでいます。しかも2ストライクでアウトです(数年前までは3度チャンスがありました)。良い仕事をしているのに、グラントをとり続けることができず淘汰されていくラボをみていると、もう少し政府もフトコロを緩くしてくれないのかな、と思います。このご時世、確実に結果がでそうな内容のグラントでないとお金がでないので、競争率は高くても、むしろ全体のイノベーションの質は下がっているのでは、とも思います。実際、今回のASNをみても、決して新薬のパイプラインが太いとは言えません。

グラントという競争制度は素晴らしいと思うのですが、その競争と不確実性が嫌で、研究に手を出さないフェローや(大多数)、製薬会社に移っていく優秀な研究者を見聞きすると、現状がベストとは言えません。今年Young Investigator Awardを受賞したJeremy Duffieldももうすぐ大学を辞めてボストンの企業に移るという話を耳にしました。
次回はもう少しポジティブな話題をみつけるようにします。。

波戸 岳
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