「日米腎臓内科ネット」活動ブログ

   日本・アメリカそれぞれの話題をお届けします日米腎臓内科ネット
<< July 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

日米比較:塩分摂取量

  日米で塩分摂取量はどう違うだろうか。日本には伝統的に味噌、醤油、漬け物など塩分が高いものが多くあり、日本は塩分摂取の多い国として有名である。アメリカ人も日本の”soy sauce”や“miso soup”を知っており、たまに「日本人は1日に20~30gの塩分を摂取している!」とからかわれることがある。確かに以前はそうだったかもしれないが、日本人の塩分摂取量は減少傾向で、現在は1日11.4g(厚生労働省 2002年)である。
   しかし、アメリカにいるとアメリカ人の食生活だって褒められたものではなく、塩分摂取量は日本人と同等か、あるいはそれ以上と感じることがある。現在、アメリカ人の1日塩分摂取量は男性で10.4g、女性で7.3g(U.S. Department of Agriculture, Agricultural Research Service. 2008)で、今でも日本人の塩分摂取量の方が多いようだ。
   塩分摂取量を云々する際、ピットフォールなのが、摂取量がナトリウム(Sodium)で換算されているのか、 食塩(Salt:NaCl)で換算されているのかである。分子量が異なるので、当然どちらで換算されるかで数値が違ってくる。1g sodium = 2.5g NaClのため、例えば上記のアメリカ人女性の1日塩分摂取量7.3gは食塩換算だが、ナトリウム換算すると約3gとなる。この数字を見てアメリカ人の食塩摂取量を3gと勘違いしている日本人は意外と多い。

長浜 正彦
固定リンク | この記事を編集する | comments(0) | trackbacks(0)
< 科学者の育成を進める | Primer on Kidney Disease >
ARCHIVES
OTHERS